穏やかな一日

今日は穏やかな一日だった。
長い間憧れてきたお婆ちゃんみたいな一日。
孫みたいな我が子を躾はそこそこにひたすら可愛がり、合間に簡単な家事をして、携帯で用事とも遊びとも言える作業をしてたら上の子たちのお迎えの時間。
長男を児童館まで送り届け、再び家に戻ったら長女は昼寝。下の子をあやしながら洗濯物をたたみ終わったら日も暮れかけてまたお迎えの時間。

頭の中でシナプスが次々に外れていく。
感受性がさらさらに乾いていく。
もう取り戻せない瑞々しい感覚を取り戻せたって何になる?
あの頃の研ぎ澄まされた感覚じゃあ到底受け止め切れないことがこれから増えていくんだろう。
歳をとるってそういうことだ。

だからこんなクソみたいな世の中でものうのうと生きていられるってわけ。
40代は完全に新境地だよ。
あなたもここまで生きてみて。